ダンスには音楽が必要不可欠。(音楽というか音っすね )
ショーに出たりコンテストに出るとき、必ず音源を作らなければいけません。
曲の編集って、ダンサーには必要不可欠なスキルだと思ってます。
いいダンサーは曲の編集もうまい。カッコよく踊るだけじゃダメ。
というのはさておき、
最近のダンサーのみなさんって、曲の編集って自分でやってますか?
もしも、
万が一、
いや、億が一、
未だに毎回曲の編集を誰かに頼んでいるのであれば、以下に挙げる3つのNG行為をやっていないか思い返してみてください。
僕は大学時代にPCで曲編の技術を習得したので、誰かにお世話になったことは一度もありません。その半面、周りに曲編集できる人が少なかったため、あらゆるところから編集の依頼が舞い込んでいました。
その時に感じた“曲編を頼まれる側の声”です。
あるある①センスでお願いします、と丸投げ
使いたい曲だけ持ってきて「これを1分ずついい感じで繋いでください ^ ^」というほぼ丸投げパターン。
この場合、編集する側はその曲で踊らないのにもかかわらず、曲を何回も聞いてカウント割りとかしなければいけません。自分のジャンルでなければ、繋ぎどころのイメージも湧きません。
繋いでみて、変な感じになったらその都度依頼者に確認。クソめんどくさいです。
編集する人のセンスにお願いするんじゃなくて、使いたい部分の秒数をメモとか、繋ぎたい順番とか、イメージとか、設計図的なものを用意しましょう。編集者はそれに合わせてざっくり編集すればいいので、かなりの時間短縮とストレス軽減につながります。
あるある②CD-Rを持参しない
なぜか、CD-Rがこっち負担の場合があります(怒)
なぜだ。なぜ空のCD-Rを持参しない。なぜ余分にもう1~ 2枚持参しない。
書き出しのときに何が起こるかわからんので、予備も含めてCD-Rを数枚渡しておきましょう。
あるある③作業に見合ったお礼をしない
曲編集を無料のサービスだと考えてる人って結構多いんですよ。
おい、タダじゃねえんだよ、と言いたい。
車の免許持ってないやつが、ガソリン代の感覚わからないみたいなのと同じです。やったことない人には、その作業の大変さは絶対に分かりません。絶対に。自分で実際にやるまで、この大変さは分からない。
曲の編集ってまあまあ特殊な技術だし、24時間という限られた時間を使ってその編集作業をやっているわけなんですよね。
編集に必要な機材にもお金が掛かっていますし、その技術力にもお金が発生して然るべきだと思います。
ブラックサンダーとかレッドブルだけじゃ、どうみても見合っていません。モノによっては、完成までに何時間も調整しないといけなくなるので。
曲編集を頼まれた人は、あなたのために睡眠時間を削って作業してくれてるかもしれないし、楽しみにしていたアメトーークを見逃してしまったかもしれない。
しっかりと感謝の気持ちを込めてご飯をごちそうするとか、そういったレベルのお返しを必ずしましょう。次回以降も依頼するつもりなら、良き関係を作るためにも「こいつの編集ならしてもいいな」と思わせて然るべき感謝の意を表しましょう!!
ちなみに僕の場合ですが、ギャラを1000円くらい出されても食い気味に断ってます。2000円なら「まあ、してやってもいいけどね」という気持ちにはなります。※2000円でも嫌。引き受けたとしても渋々です。
ギャラの相場は、環境・人それぞれあると思いますけど、曲編集できる人は安易に引き受けない方がいいですよ。
先輩から頼まれた場合でも、断る権利はあなたにありますから。強気でいきましょう。
断ってギクシャクするような人間関係なら、それをキッカケに縁を切ればいいだけです。
言いたいこと▶曲編集できんならダンスすんなよ
これは声を大にして言いたいです。言い過ぎかもしれんけど、言い過ぎるくらいがちょうどいいと思います。
ダンサーとして活動していくなら個人でもっと自立すべきだと思うし、そもそも自分で曲編集できた方が余計な気を使わなくて済みます。
編集をお願いする人が【無類の音編好き】で、その人がストレス皆無であれば全然問題ないと思いますけどね。日本に何人いるか知りませんが。
ほんの10年くらい前までは、曲編集といえばDJだけの技術、知り合いにそういう人がいなければ自分でMDを使ったアナログ編集でした。スーパー地味なんですよコレ。
経験者なら分かってくれると思いますが、耳でタイミングを取るんですよね。0.何秒刻みでツマミをいじって。夜中にコンポに張り付いて、2曲繋ぐだけで数時間かかるなんてザラ(´Д` )
今は無料のアプリもあるし、macにはデフォルトで編集ソフトついてるし、1万円も出せば曲の編集ソフト売ってるし。10年前の環境とは比較にならないくらいイイです。
何より、人にお願いするよりも、自分で思い通りにアレンジできる方が1000倍楽しいですよ。
微妙に変な感じになっても「ココちょっと直して」とか言いづらいパターンとか出てくるし。
「なんでここで切って、ここと繋げると!?」とかね。絶対繋がらんところで、繋げようとされた日のストレスと疲労感たるや。
※この部分だけ切り取って「音編できないけどなんでダンスしたらダメなの?不愉快なんだけど」的な怒り(?)のメールが届いたんですが、前後関係があってこの話になるので、長いけど読んでくださいね。
ここだけに過剰に反応されても…という感じだし、これ実体験に基づくものなんで。 何年もダンスのキャリアがあるくせに、音編を他の人に投げまくって、お礼もまともにしないような無礼な人へのメッセージ的なものですからね〜。
なんでここまで熱く語るかというと…
僕が曲の編集ができるようになったのは、大学2年の学祭の前。
今だと切って繋ぐ程度の操作であれば、白目で左手だけで1分もあればできます(←言い過ぎ)が、ソフト(Cubase)の使い方すら分からない状態で曲編集に取り掛かり、イントロ部分を作るだけで50時間くらいは費やしていました。
睡眠時間を削って夜な夜な編集作業に取り組む中で、フェードイン/フェードアウトの方法や、重ねたり、ボリュームのレベル調整などの方法を身につけたワケです。
そんな地味で辛い下積みがあったからこそ、今ではピュピュっとできるわけであって、昨日今日曲編始めた初心者が簡単にできるようなものではありませんでした。
10年くらい前の話なんで、ネットでググってもなかなか今みたいに情報が出ないし、辿り着けないんですよ。 だから試行錯誤を繰り返すしかなかったんです。
こうやって地道に技術を身につけた側からすると、やっぱ熱くなっちゃいます。
曲編集を覚えた当初は、スキルを上げるために色んな人の曲編集をしていて、編集作業自体好きだったので楽しんでましたけど。
慣れてくると楽しさが減って、めんどくさくなり「こんくらい自分でやれや」と思うようになってきちゃったので。
別にいいじゃん、という声もありますけどね。僕の場合は、よくねぇし、という境地に辿り着きました。
これからは最低でもチームに一人は編集スキルを持った人材が必要
今の世の中、PC持ってない、スマホもってない、という人の方が少ないはずなので、これって難しくないと思います。 もし編集機材を今持ってないのなら、バイトしてお金貯めて買ってくださいね。
先輩が後輩に教えることはダンスだけじゃなくて、編集の技術とかもしっかり伝えていくべきなんじゃないかなーと思います。
そうすれば、日本のダンスパフォーマンスの質もさらに上がってくるはず(^^) 音源を自作して、オリジナルの音源でショーを作る、みたいなチームがどんどん増えそうですよね。
もしも、もしも曲編集を他の人に依頼するのであれば、依頼する人に対するリスペクトと感謝を忘れずに。
「三度の飯より、人の曲編集が好き」なんていうドMな人も中にはいるかもしれませんが、ごくごく少数。大半の人はテンション下がりますからね。
他の人の曲編ほどモチベーションの下がるものはありません。そんな時間あるなら、Youtubeで好きなダンサーの映像を見ときたいし、他のことしときたいですよ。
曲編集ができなくて困ってる人がいたら、手を差し伸べることも重要。でもその価値を分かってもらいたいですよね。
特に見返りが欲しいわけでもないですが、僕は時間=命と思って過ごしているので、ボランティアでやるのはデメリットが多すぎるのでもう辞めました。
一度しかない人生、他人の曲編集に何時間も取られるなんて…ゾッとします。命を削って編集するわけですからね。おーこわ。
ということで #ダンサーあるある でした^^
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①②はよく分かります!③もよく分かりますが、敢えて言うなら、曲の原作者に先ず払うべきだ!と思いました。
mapoさん、コメントありがとうございます!!
まずCDとかiTunesで音源を買うのがベストですが、
タダで手に入れようと思ったら、どうにでもなっちゃう時代ですからねぇ。
珪藻土バスマットから来ました(^_^)
全く同感です。こういう『時は金なり』を分かってない人。
自分はフォトショを扱えるのですが、出来ない事を「ちゃちゃっとお願い」だけでもストレスなのに、
「あの人やってくれた」と大迷惑な口コミまでしてくれちゃってオレも私もとストレスマックスでした。
ガッツリ頼んでおいて缶コーヒーひとつ。
これで労力と個人データを預かるリスクなんて負いたくないですしニセモノの友情など要らないので以降は全おことわりです。
(そもそもウエディングフォトや子供やペットの大量の写真データなんて見るのも苦痛です(笑)
マツケンさんのような発信力、影響力のある人が批判承知で正論をのべる。
それで気づかされる人、救われる人がいると思います。
時は金なり。親しき仲にも礼儀あり。ダンスだけではなく全てに言える事。素晴らしい記事でした。