キッズのダンスのレッスンのお手伝いをするようになって、半年以上が経過しました。
1つのレッスン枠で、小学校中学年(キッズ)の生徒さん7名のレッスンをしてるのですが、見違えるようにグイグイ成長してる生徒と、ほぼ進化していない生徒に別れています。
同じ時間レッスンを受けているはずなのに、不思議だなーと。
でも、差がつくのには理由がございます。はい。
僕が手伝ってるスタジオでは、レッスンを受けっぱなしにならないように、ダンスノートにメモをするようなルールを設けています。
①アイソレーション
②リズムトレーニング
③レッスンで教えたステップ
④ルーティーン(イベント出演のネタ)
この4項目を、次のレッスまでの7日間(168時間)の間で、どれだけ練習するか(練習しなさいね)、というのを義務付けています。
ダンスの上達って【レッスン以外の時間でどれだけ練習したか】が全てだと思うんですよ。
練習した分だけ確実に上手くなるし、必ず進化します。
ダンス歴の短い人なら尚更、この進化を実感できると思います。
練習すればするほど、できること(ステップやムーブ)が増えて、習ったことが繋がり、二次関数的にグイっと伸びます。
『できなかったことが出来るようになる』というのが、練習の醍醐味だと思うし、
【練習という努力で、できる事を増やす】という小さな成功体験を積み重ねることは、ダンス以外においても必ず良い影響を与えます。
僕はダンスに取り組むのに年齢は関係ない派なので、
小学生3~4年生という幼い年代の生徒に、多くを望み過ぎというのは置いときます。
こないだ3ヶ月間練習したネタでイベントに出演したのですが、
その後、『自分の踊りの出来は何点だったか』を尋ねてみたところ、驚きの答えが返ってきました。
※やっと本題に入ります。さーせん 苦笑
(前置きなげー)
ダンスが上達しない生徒は「自己採点」が異常に高い
一人ずつ順番に、パフォーマンス当時を振り返って感想と反省と自己採点を尋ねてみました。
7人で踊れば、1位から7位までのランキングができますよね、自然と。
この自己採点と反省のコメントが非常に面白いです。
半年前からほぼ成長が見られない生徒は、自己採点の点数が異常に高いのです。
「90点」とか平然と言ってのけます。
客席から観察してた僕の目線だと、フリは要所で飛んでるし、場所はずれてるし、リズムがキープできてないし、目が泳いで緊張感全開…などなど。
でも、自分では「90点」の出来だそうです。採点基準は激甘。
逆に、一番練習量も多く、半年前からグイグイ伸びてる生徒の自己採点は辛口。
中でも、一番踊れてるエース的な存在の生徒は 「73点」と。
『もっと出来た』と、悔しさ混じりに答えてくれました。
さらにその生徒は、今の状態から100点満点の踊りにするために、足りない部分何なのか自己分析して、これからどんな風に練習すべきかまで考えていたのです。
この差がすべてを物語っています。
このまま時間が経てば、エゲツない差が生まれますよねきっと。
伸びる生徒は、二次関数的に更に伸びて、
伸びない生徒は、2年経とうが3年経とうが、ダンス歴に比例した進化をすることはありません。
※
パフォーマンスをする度に自己採点を聞くようにすると、わざと低めに言うパターンが出てきますので、毎回聞かずに抜き打ちで質問してみるのがオススメです(^ ^)
大人子ども共通。上達するための練習とは
上手になりたければ、練習をする
というのは、常識中の常識なんですけども
メキメキと力を付けてく人の考えてる練習と、伸びない人の練習には、内容が大きく異なります。
伸びる人は、練習の密度が濃いし、脳みそも使います。
そうでない人は、「練習=作業」のようなイメージが多いのではないかと思います。
- 練習って何回すればいいの?
- 練習って何分すればいいの?
- どれくらいの期間練習すればできるの?
伸びない人は、こういった疑問を持つことが共通しています。
この思考の人が「10時間練習しました!」という場合、内容が空っぽだったりします。
【上手くなりたいから練習する】という考えではなく
【練習しなさい、と言われたから1時間身体を動かした】にすぎないのです。そんなもので上手くなるわけがない。
自分の身体のパーツの”どこ”が”どうできていないのか”を把握して、改善するのが練習です。
ダンスの技術というものは
(今は出来ないけど)出来るように色々と研究して、トライアンドエラーを繰り返すうちに、偶然一回できて、二回できて…やがて定着していくものです。
脳みそをを使わない反復練習は、ただの運動であり、ダンスの技術習得に直結するものではありません。
脳みそをフル回転で身体を動かせば、1回やっただけでもできるようになったりします。
(インストラクターの人や映像などの)お手本の動きと、自分の身体のシルエットが完全に一致すればいいわけですからね。
今後の課題:自己採点90点の人に”気づかせる”こと
いくら僕が頭ごなしに「君は30点だよ」と伝えても、伝わりませんきっと。
だから絶対に言えません、聞かれるまでは。
他人が30点と思っても、本人が90点で合格点を出してるんだから。
個人経営のスタジオだし、コンテンストで優勝を狙うようなダンサーを育成してるわけでもないので、そもそもそこまで必要ないんです。
しかし、せっかくダンス教えてるので、めちゃくちゃ上手くなって欲しいってのが根本にあります。
同じクラスの中に、グイグイ伸びてる生徒がいるだけに、悔しいのです。
1位から7位のランキングがあっても、高いレベルでのランキングなら全然問題ないです。
ただ、イベントに参加して人前で踊るのであれば、オーディエンスを楽しませるものでなければイカンと思います。自分が楽しかった〜じゃなくて、見ている人を楽しませるものじゃないと。
グダグダのネタを見せられても、ストレスですからね。完成度の低い人が一人でもいれば、そこに目が行くし、踊りのパワーというかオーラは半減します。
頑張って練習してる人からすると、グダグダの人と同じステージに立って踊るのは、多分そんなに楽しくないんじゃないかなーとも思います。予想ですけど。
年齢関係なく、人前で踊るならノーミスは当たり前。ちゃんと踊れて当たり前。
今後もしばらくダンスブームは続くし、ダンススタジオは乱立していくでしょう。でも、ダンススタジオに通う人全員が上達するとは限りません。
20%の上手な子、80%の上手にならない子、のような割合になるのが予想できます。
今のところ、コレといった根本的な解決策はありませんが、これからも色々と工夫して、みんなが伸びるような教え方を模索していきたいと思います。
うーん、子どもにダンス教えるのってむずい(-_-;)
うちの子があんまり上手くなってない、という保護者の方は、↓こちらをチェックしてみてください。
- 自分には練習・努力が必要だと自覚していない(踊れてると思っている)
- まだまだ自分はできるんだ、という向上心がない
- 練習という名の”運動”でなぜか満足している
- 自己採点が異常に高い
- 練習のとき、脳みそを使っていない
- 自分でカウントを数えながら踊れない
結局、レッスン以外の時間時間でどれだけダンスの練習(アウトプット)をしてるか、です。
反復練習は地味なので、なかなか難しいところでもありますが、練習せずに上達する子はいませんからね。
何より、カッコよく踊れた方が楽しいわけなので、ぜひぜひ頑張って練習しましょう!
「自己採点が高くなりがち」というのは、ダンスだけでなく、スポーツでも楽器でも勉強でも仕事でも、あらゆる事象に当てはまる“伸びない人あるある”かもしれませんね (^^)
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ダンスでもなんでも習い事は結局練習量に現れることに共感します。
いくら素晴らしい教材や施設または先生がついていても結局
最後の成果は自分自身の努力しかないのですね。
ダンスでもなんでも習い事は結局練習量に現れる
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あらゆることに共通していますよね。仕事とかにも。
賢くなると、自己採点を低めに置きにいく子も出てきますので
難しいところなんですが -_-;
そもそも義務教育の世代に”自己責任だ”という考え方は難しいですが
僕は「ここは小学校じゃないんだから」という事を常々話しています。
平等じゃない、とあえて言っています。
小学生には厳しいですけどね 笑
個人練習の大切さ、練習の質の高さが重要、ということに気づいてる子は伸びてますし、ダンスが好きになってる気がします。
全員がそれに気づくような指導を〜というのは今後も意識していかないとなーと。
コメントありがとうございます(^^)
「どこを100点に想定しているか」だと思います。
おそらく、上達する子は先生なりプロの踊りを100点と想定して、その中で自分はまだまだ70点だと思ってる。
自己評価の高い子は、「自分の今のベストを100点と想定して」今日の踊りは90点だった、と言ってるんじゃないでしょうか。
だとすれば、「君はまだまだやれるんだ、僕から見れば30点で、それは君に70点のノビシロがあるということだよ…と教えてあげてほしいです。
…と、昔の自分を思い出して、そう思います(ーー;)
コメントありがとうございます^^
はやむらさんのおっしゃる通り
「自分の今のベストを100点として想定して」答えてるかもですね〜 x_x
ブログに引用させていただいても良いでしょうか?
コメントありがとうございます^^
コピペではなく、引用タグを使用していただけると幸いです。
【引用タグ】
練習どころかダンス自体も作業になってしまっていないか、少々心配になりますね。
ダンスではありませんが私も指導する立場なので、共感するところが多々ありました。
あくまで個人的な考えなのですが、
そのような子は、練習した後の自分に期待出来ないのでは、と思います。
意義を感じなければ練習しません。
自己採点の高い子は、普段から自分に対する期待値が極限まで低く、努力して達成感を味わった経験が少ないという事が根本にあるのでは…と考えています。向上心もそこから生まれるかと。
ですので、まずは練習の大切さもそうですが、その子を褒めるなどで自分が踊れる事を実感し、「頑張れば出来る!」を大事にして欲しいです。まだ義務教育期の子どもは、楽しければ好奇心の赴くままに動くことも多いですし。
子どもの上達度は平等ではありませんから、小学校でないなら特に、全体ではなく一人一人を見て指導して欲しいと思います。
ダンスもろくに知らない者が長々と、不躾で浅はかなコメントをすみません。読んでくださりありがとうございました。
練習の多さには、共感します。
自分は中年ですが、ダンス教室に通っています。
やはり、家で踊りこむとスムーズに踊れるようになるような気がします。
我が子は、ここ数年ダンススタジオでレッスンを受けていますが、
上手とは、思えません。自主練習もやっていますが、自己評価が
とても低いです。先生からあまり、ほめられず上手なだけをほめるので
やる気がなくなるそうです。
最近始めた、ロックダンスの先生は、ほめて伸ばすタイプで
あなたのここがよかったよ~とすぐほめてくれるので、
やる気満々で、踊りもパワフルに変わってきました。
ダンスって、おくが深いですよね~。そして、楽しい。