ストリートダンサーの寿命って何歳まででしょうか?
あなたはダンサーとしての賞味期限がどれくらいあるのか、考えたことありますか?
ストリートダンサーって、今この瞬間を生きる人種ですよね。
インストラクターやアルバイトを掛け持ちしながら、ダンス中心の生活を満喫している人たち。
ダンスが流行ったながれでスタジオも増えて、レッスンの数も増えてるので、人気のインストラクターにはちょっとしたバブルっぽいことが起きてる気がします。
ほんといい時代になった。
でもね、考えなければならないのは、ダンサーには寿命があること。
パフォーマンスには強靭な肉体が必要です。
今この瞬間が自分史上一番若いわけであって、フィジカルのピークは30代前半かなーと思います。
売れっ子ダンサーでも、ケガをして動けなくなったらおしまい。レッスン代だけで生計を立てている人であれば、休んでいる間収入はゼロなわけです。
怪我の度合いによっては、元に戻らんかもしれんし、ダンスを続けるにしても故障と付き合いながらになります。
そう考えると、ストリートダンサーの寿命って、長くないなと個人的には思うのです。
寿命は長くて40代まで
まー限界なんて自分が決めることですから、あんまり他人が言うことではありませんが。
ダンサーの現役の寿命って、大目に見ても40代じゃないかなーと思います。 40歳を超えて現役のアスリートって数える程度だし、そういう方々は選ばれし超人みたいな存在ですね。
「ダンス一筋で40歳まで頑張ってきてたけど、もう踊れない体になってしまった。受け持ったレッスンも無くなってしまい…どうしよ」という状況の人がいるとします。
ダンサー界では「●●さん」で通ってた人も、社会に出れば社会人経験のない40歳のオジサン。40歳まで就職していない、という事実は消すことはできません。
ダンサー時代にどんだけ神のようにリスペクトされていようが、新しく就くであろう仕事は、おそらく給料はそんなに高くない。 でも他に手段がない、詰んだ人生が始まります。
20代だったらまだ若いのでアレなんですけど、30代後半とか40代過ぎても同じことやってる人ってどの地方にもいると思います。
ダンス界で積み重ねてきたものが通用しない世界にワザワザ行きたくないし、そのときになって考えようというのが大半かなーと思います。
現役後のプランを考えとこうぜ
同級生がボーナスの話で盛り上がる、
結婚した、
子供が生まれた、
家を建てた、
こういう情報が入ってくると、いやでも自分と比較してしまうというのはダンサーあるあるの一つです。
いつの日かやってくる自分の賞味期限
その時が来てから考えるのと、プランを立てておくのでは、その後の人生大きく変わってくるのは明白です。
20代30代、自分の好きなことに捧げて過ごすのは素敵なことですが、40代50代60代と、人生はその後も続いていきます。 今あなたを支えてくれてる家族がいなくなったとき、あなたの人生はあなた一人で成立しますか?
成立しないのなら、考えるべきです。
解決策▶自分でビジネスを立ち上げる
ダンサーの一番の懸念要素といえば、経済面だと思います。
僕が一番いいなーと思うのは、ダンサーとしての活動をする一方で、起業しておくこと。
引退後、就職することだけが正解ではないんですから。
ダンスに関わる事業を立ち上げるのであれば、スタジオ経営がテッパンですかね。雇われる側から雇う側に回る、とかね。
箱を借りてキッチリ運営すると、数百万単位の資金が必要になりますが、実際に若くしてオーナーになる人はいるので、不可能なことはないです。ただやる人はあんまりいない。
また、ダンスとは関係ない仕事であれば、僕みたいにインターネットを使った収益化の術を身につけるというのもアリだと思います。
会社員時代と同じ程度、コンスタントに収益を上げられれば誰も文句なんて言わなくなります。
突然ケガをして長期離脱して、受け持ったレッスンが全部飛んだとしても、路頭に迷うことはありません。
「あのとき就職しておけばよかったなぁ」なんて思うこともないですし。
ストリートダンス界での成功モデルが未だに見えないからといって、「今」を続けますか??
才能ある人がダンスを続けられないというのは、本当にもったいないことだと思います。
就職しても、睡眠時間を削ってダンスしてる社会人も沢山います。
社会人とダンスの二刀流はかなりシンドイです。 前ほどダンスに時間を取れなくなり、フェードアウトをしていった人を何人も見てきました。僕も就職と同時にフェードアウトしました。
「長くダンスを続けたい!」と考えてる現役のストリートダンサーは、一度真剣に考えて欲しいなーと思います。
今が無限に続くことは絶対にありません。
〜成功モデルは自分で作る〜
誰もアクションを起こしていない今のうちに行動をするからこそ、グッと成功が近づきます。
編集後記
こないだ三重県にお住いのダンサーさんが僕にメッセージをくれました。
「一生現役でダンスをやりたい」
その想いで僕にメッセージを送るというアクションを起こし、そこから前に前に進んでいます。(のハズ)
こういった人がダンサーの中にも増えていけば、ダンスシーンの活性化にも繋がるんじゃないかなーと思って今回書いてみました。
ダンスやってた人が起業して、こういった情報発信をしているのは今のとこ僕だけなので、またなんか書きます。
p.s.
“将来”というワードは、ダンサーが背負う十字架みたいなものですね。キャリアが長ければ長いほど、この悩みは深いハズ。