ダンス初心者が踊っても、それなりに形になる「恋ダンス」
そのクオリティを劇的に上げるためのコツを紹介します。
3分もあればできます。知ったもん勝ち。
それっぽく踊れると、もっと楽しくなる。
最終回の視聴率(関東圏)が20%を超えた、人気ドラマの「逃げ恥」。
エンディングの「恋ダンス」は、数千万の日本人が目撃してる計算になります。
「恋」のメロディを聴いたら、歌詞とダンスが反射的に脳内再生される、という人も多いのではないでしょうか。
Youtubeでも公式動画の再生回数はすごいことになってるし、非公式の関連動画も鬼のようにUPされています。ま、音源そのまま使ってるやつはそのうち消されるやろうけど。
ダンスやったことない人でも、やってみると意外とできる振り付けがこのドラマがヒットした理由の一つなんですが、
一つ提案があります。
どうせやるなら、PVみたいにちょっとそれっぽいクオリティで踊れた方が良くないですか?というご提案。
こんだけ爆発的にヒットしてるので、忘年会や年末年始のイベントの出し物のみならず、結婚式の余興にも使われ続けるネタになると思います。
そのとき踊るのが、素人っぽい恋ダンスではなく、かっこいい恋ダンスだったら……やってて楽しいのは後者だし、見てて楽しいのも後者。
それに、これだけ踊る人が多いと、『「恋ダンス」もっと上手に踊りたい』という人も少なからず出てくると思うし
『これから覚えよう』という人も、あらかじめ知っておくだけで、ずいぶんクオリティに差が出るポイントなので、知っていて損はありません。
※以下、すでに振り付けが入ってる人に向けての説明になります。
「恋ダンス」のクオリティを劇的に上げるコツとは
コツは、ずばり、手と腕の角度です。
ポイントとなる振り付け部分で、手と腕の角度をピシッと決めるだけで、「恋ダンス」のクオリティが劇的に上がります。
これ、ダンスを何年か経験してる人でも、できない部分だったりします。
「恋ダンス」の振り付けは、シルエットが命。
特に「手」の動きは、恋ダンスの象徴となるキモの部分です。
タット(キングタット・エジプシャン)とよばれる、ダンスの動きの1つで、
肩・腕・肘・手首がそれぞれ90度ぴったりの形を維持したまま、リズムに合わせて動かします。動かせる向きは、水平・垂直の2方向のみ。
「恋」のイントロ部分(ティーロリロリロ〜♪)のポージングですが、ダンス未経験の人orダンス経験者でもタットの動きを知らない人の腕は、100%こうなります。絶対なります。
10人いたら、9人ができてないくらい、みんなできてません。ドラマの主役二人もできてません。
正しくは、こう。違いが分かりますででしょうか。
もしも、こうなってたら↓↓↓
こう修正してください。鏡の前に立ってこの姿を確認して、ズレてる長さ分掌底部分を下げて、肘とのラインを一直線にするだけ。
で、これを実際にコレやってもらうと分かりますが、手首の固い人はこの形を維持するのがシンドイです。指に連動してる前腕の筋肉がブルブルします。
「恋」のサビが終わって、ラストに向かうところの早い振り付けの部分でも、このタットが何度も登場します。なんならラストのポージングもこれ。
振り付けを分解していくと、動き自体はシンプルなんですが、シンプルがゆえにタットの腕や手先の角度がズレてしまうと、急激にダサくなってしまいます。
逆に、ここの角度(水平・垂直)さえ正確に作ることができれば、ダンスの経験のない人でも、本格的に踊ってる感を出せます。
まじでキモ。まじキモです。
何万人の恋ダンサーと差がつくポイント
ダンスするときに必要な、ステップとかリズム感とかノリとか(←もちろん大事だけど)よりも、まずシルエットを正確に合わせること。
リズム・キレ・アイソレとか、二の次。まずはシルエット。
特に、手と腕の角度。タットの手の角度です。
「すでに踊れるよ」という人も、さらに磨きをかけるともっと楽しく踊れるので、3分間だけでいいので、ぜひ自分の動きをチェックしてみてください。
今回紹介したのは、かなり地味なポイントですが、やれば確実に周りと差がつくところなので。
何万人、何十万人といるであろう恋ダンサーより、確実に一歩先をいくことができます。
あとがき
僕が手伝ってるダンス教室が、年内最後のレッスンということで、レクリエーション的に恋ダンスの振り付け解説をすることになったんですね。僕が担当で。
公式動画と「恋」のPVを何度も見て、振り付けを覚えたんですけど、かっこいいしオシャレで、歌を口ずさみながらなんとなく体を動かすだけでも楽しいです。しかも奥が深い。
しっかり基礎ができてないと、ちゃんと踊れない難しさがあります。
一つ一つの動きは、そんなに激しくないけど、ジワッと汗もかけるし、そのおかげでレッスン終わったら少し痩せてました。
1歳半の我が子も、「恋」のオープニング曲が流れると、即座に反応してニコニコ笑いながら踊りだします。この楽曲とダンスのハマり具合いは、一つの発明だと言っていいんじゃないでしょうか。
ダンスやったことない人が見てて踊りたくなるし、ダンスやってた人が踊っても楽しいし、言葉が分かってない小さい子供でも楽しめてるので、もうすごいわコレ、と一人で思ってます。
Youtubeに上がってた振り付けの解説動画をいくつ見たんですけど、タットの重要性について熱く語ってる人は誰もおらず、サラッと流されてた状態だったので、僕なりの視点で書くことにしました。
そういう動画って振り付けの順番を覚えるのにはいいけど、それを何時間反復練習しようが、クオリティはなかなか上がんないですからね。
ダンスやったことがない人が、恋ダンスを踊る場合、一番初心者っぽく見えてしまう部分が「手・腕の動き(タット)」なので、
クオリティを上げたい人、周りと差をつけたい人、”逃げ恥ロス”を紛らわせたい人は、騙されたと思ってチャレンジしてみてくださいませ。
どうでもいい情報なんですが、僕は「逃げ恥」の本編を一回も見たことがありません。見ればよかった。
現場からは以上です。