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就活始めた大学生ダンサーに読んでほしい「とりあえず就職したけど完全に失敗だった話」

就活解禁の時期になりました。大学生ダンサーにとっては、非常につらい時期ではないでしょうか。大学生の至上命題でもある“就職”について、僕の考えをちょっと書いてみました。

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大学生も3年を過ぎる頃になると、”就職”という言葉が頭の中にチラついてきます。

今ままでは好きなファッションで身を固めていたのに、髪は黒くなり、ピアスも外し、企業説明会に行くことが生活の中心になり、1週間の半分以上スーツで過ごすようになります。

 

内定が出るまで何社も受けて、決まるまで家族もピリピリ、自分もピリピリ。

 

やがて、あっちで内定、こっちで内定と社会人予備軍が増えていきます。

 

そんな人達を横目に、僕は4年の終わりまでダンスの活動をみっちりやってました。

僕は卒業後にワーホリでオーストラリアに行くことを3年の冬に決めてたんで、流行っていた就活レースには乗らず、周りがどんどん内定を決める中、1ミクロンもブレることなくダンスの活動に没頭してました。

 

理由は「ダンスもまだ続けたいしなー、海外に住んでみてーなー」というのがあったもんですから、このタイミングで就職せんでもいいやろ、ってかなりお気楽に考えてました。

 

今思うと、このとき就職を選ばなかったのは「ナイス判断!」としか言いようがない。

これは人生最大のファインプレーっだったかもしれません 笑

就職組の末路

僕の所属してた大学のダンスサークルの同級生で、就職後まともにダンスの活動を続けている人は、0人です。ただの一人もいません。東京でダンサーとしてバリバリ活動してるのは1人だけ。

ダンス関連の知り合いは少ない方ですが、後輩や先輩を合わせても、ほぼ0です。

大学時代、Buzzstyle決勝に3年連続出場したコたちも、今となってはほぼ誰もやってません。

 

就職すると、1日の中で仕事に奪われる時間が格段に増えます。気疲れもするし、体も疲れるし、正直ダンスどころではないです。

休みの日も付き合いでゴルフだの何だの、何かしら時間を取られることが多くなるので、ダンスをしていることがしんどくなってくんですよね。資格の勉強をしないといけないとか、オフの時間も半強制的に仕事関連の事柄で埋まってしまいます。

 

時間が経つにつれてダンスに注ぐ時間が減っていき、大学生のときの自分とギャップを感じるようになり、やがて踊らなくなります。ダンスしてない自分が当たり前の状況が続き、フェードアウト。

 

ダンスしてた頃って、鏡やビルの窓に自分の姿が映ろうもんなら、ちょっとアイソレしたり何かしてたと思うんですけど、それすら完全にしなくなるんです。

大学生のときはあれだけダンス中心の生活を送っていたのに、ウソのように一般人化してしまいます。不思議なことに。

 

コレはマジ。

 

僕は25で正社員になったんですけど、正社員3年目くらいには全く踊らなくなったんです。部屋に練習用の畳1枚くらいの大きなサイズの鏡があるのに、今ではただの姿見になり果てました。

 

大学生の頃みたいに、思う存分ダンスに打ち込みたい!!

と思うものの、仕事を第一優先に考えないといけないですからね。ケガもできませんので。

 

ダンスと同じくらいの熱量を捧げられる企業に就職できれば、充実した毎日を送れるはずです。しかし、僕の場合“とりあえず就職”してたらフィジカルもメンタルもかなり消耗してしまいました。

辞めるまでの3年間は我慢の連続。結局、仕事中に腰とか手首とか怪我したし、メニエール病も発症したし。

僕みたいに不満いっぱいの現状を変えるために行動をする人もいるし、そのまま社会に溶け込んで行く人もいるし、ダンスをやってた人にも色々な選択肢があるんですけれども、僕はその中でも少数だと思ってます。

このままでいいの?と本気で自問自答してみた

そこで僕は、自分の人生について真剣に考えました。

我慢したくない。
ダンスしたい。
やりたくもない仕事に時間を取られたくない。
自由になりたい。

「就職して安定」という固定観念の元就職したけど、実際に正社員になって我慢の割合が多くなった人生に疑問を持ち、このままで本当にいいのか、考えるようになりました。

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“就職は終わりの始まり”

就職すれば社会保障もあるし、毎月給料をゲットできて、安定した生活を送ることができる

これが就職するモチベーションとして一番多いのではないかと思います。

 

“就職”ってザックリいえば
月曜から金曜まで、週五日間一日8時間労働を40年間続ける契約を結ぶことと同じですよね。

1日の1/3 ➡ [8時間]
1週間の5/7 ➡ [週5出勤]
月の2/3 ➡ [月20日出勤]
人生の1/2 ➡ [40年間]

この時間と引き換えに、毎月の給料・社会保障という“安定”を手に入れることができます。

 

が!しかし、安定=人生ではありません。

人生=時間であり、時間は「命」ということに納得して、『うおー!このままじゃ絶対だめだオレ』って気づいた時、はじめて実際に行動を取ることができます。

 

日本銀行券という紙や安定と引き換えに、自分の時間(=命)を企業に買い取ってもらっているんです。

 

その企業や組織での仕事が「楽しくて仕方がない!」「これをするために生まれてきたんだ!」というのであれば、全然問題ないけど。

 

でも就職している人の大半が、そうではないはずです。

 

特に、大学でダンスに打ち込んだ人にとってみれば、地獄の様な世界かもしれません。(僕は地獄だと思ってます)

会社員で年収1000万円稼げたとしても、1日14時間くらい働いて、休みが週に1回だったら、その年収1000万円って価値が高いんでしょうか??

1000万円という数字はすごいインパクトがあって、引っ張られるんですけど“何時間仕事に拘束されているのか”によって価値が全然違ってきます。

極端な話、何の束縛を受けていないホームレスの方が人生の満足度は高いのかもしれません。金銭的な裕福さ・安定さには欠けているようで、そこを超越してる存在なのかもしれません。

 

就職することで、会社の歯車として40年間もの長期労働を強いられるわけですからもう終わりだな。と思うのです。

この意味で“就職は終わりの始まり”なんだと。

さて、ココまで読んだあなたはどうするの!?

“就職してる”というだけで、周りへの安心感が抜群なのは確かです。親も安心するし、親孝行の一つだと思います。

 

ただ現在の”就職”というシステムは、雇用される側が搾取されまくっていて、バランスが悪すぎなんですよね。

 

WinWinの関係だったら全く問題ありませんが、そんな会社はまー存在しないわけですよ。

 

会社員が会社に5000万円の利益をもたらしたとしても、年収500万円くらいだったり。5000万円分頑張ってるのに、1/10ですよ。そのシステムでモチベーションも上がるわけないし、僕は死んでもやりたかないです。

 

ネットを活用して収益を上げるというのは、個人が社長という感覚になるし、完璧な成果報酬制なので僕の考え方にはピッタリです。頑張った分だけ収入が入るので、頑張り続ければ高い水準で安定させることができます。

 

会社員のように時間に束縛されることもないですし。

 

「大学卒業後もダンス中心の生活をしていきたい」というのであれば、収入を確保するという点でみるとインターネットを使って収益化を目指すのがおすすめです。

ブログなり、転売なり、ネットでビジネスを立ち上げて起業しておけば、ダンスの活動は変わらず続けられます。フリーターでダンスを続けるのとはワケが違いますからね。

 

会社経営をしつつ、ダンサー。ってよくないですか??

 

僕が大学を卒業した当時の2007年には、こんな選択肢はありませんでした。

 

大学からの出口は2つだけ。「就職」か「フリーター」

大学生ダンサーは「就職」か「フリーターしながらダンサー」、この2つの出口しかありません。

 

でも今なら「起業してダンサー」という道もあるんです。

“経済的な安定”を求めて、とりあえず就職する
世間体のため、とりあえず就職する

これがどれだけ危険なことか、教えてくれる人はいないんです。学校の先生も、教授も、先輩も、親も、先輩も。

 

自分で気付くしかない。自分の人生を自分で考えて、自分で気付けるか。運良く(笑)この記事に辿り着いた方は、この瞬間から気付いてほしいと思ってます。

 

ちょっと前まで「将来安泰」といわれていた大企業が、最近赤字まみれでゴチャゴチャになってますが、それでも企業に就職して、人生の大半を捧げるのが正解なのか?ってこと。

ダンスを続けたいけど、就職しなければならない…そんなモチベーションで就職して、生きてて、後悔しませんか? 僕は絶対に後悔したくないので、本気で考えて行動しました。

 

とりあえず就職した結果、一番大事にしていてダンスからは遠ざかるし。「これ以上会社に自分の命(=時間)を搾取されてたまるかー!!」って。

 

正直、大学生で卒業後の進路について迷ってる人多いと思います。

 

ダンス続けたいけど、就職せんといかん…とか
ネットで本当に稼げるのか??とか

 

そういうので悩んでいる時間って結構もったいないです。その悩みを解決するには、自分で考えて行動するのが一番。

就職すると、どうしても”受け身”の人生になりますが、自分で何かしらビジネスを立ち上げると”前のめり”の人生になります。

何ごとにも言えることですが、“前のめりの状態”が充実してて一番楽しいですから。“大学出たら就職しなきゃいけない”ってのは、自分以外の誰かが作った選択肢の一つにすぎませんからね。

「やりたいことが何なのか分からない」のは当たり前で、たった22年しか生きてないんだから。

22歳くらいでやりたいことがハッキリ見つかってる人の方が、圧倒的に少ないしな。

思考停止状態で、流れにまかせて「とりあえず就職」・・・・っていうのだけは、やめた方がいい。

 編集後記

と、ここまで散々書いてきたのにアレなんですが、

僕の今があるのも、とりあえず就職したおかげなので、単に「就職やべーから辞めとけ」とは言いませんし、“正社員として会社に身を捧げる”ということは、一度経験しておくべきかなーとも思います。マナーとかルールとか社会勉強的な意味合いで。

 

就職決まらなくても、その後の人生、考え方次第で色々パターンがあるよ!ってことを言っておきたい。自分で考えて決断した選択こそ正解だし、全部正解だし。

その決断や結果によっては、親を含めた他の人が“色んな正解っぽいこと”を言ってくるかもしれない。

 

その正解っぽいことは、その人にとっての、という話にすぎんし、あなたに100%当てはまるとは言えんけんさ。

企業に所属しないスタイルになって今年で3年目やけど、なんやかんや意外と生きていけてます。結婚もしたし、育児もガッツリやってるし、毎日楽しく過ごしてます。何とかなるもんですよ。

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コメント5件

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  1. 起業して、失敗して借金だらけになり、その後安定のないフリーターって悲惨すぎませんか?

    • ******
      起業して、失敗して借金だらけになり
      ******
      初期投資がほとんどかからないビジネスモデルは結構多いし
      借金を背負う状態になるまえに畳むべきですね。
      何がリスクか、軸があればいいですよね。

      ******
      安定のないフリーターって悲惨
      ******
      所得の少ないフリーター状態は悲惨だと思いますが
      好きなことやれて充実してたらハッピーかも。

      低い位置で安定し続ける正社員も悲惨ですよね。
      安定と人生の大部分を犠牲にするので。

      「時間」>「お金」という考え方になると
      正社員が正解、という価値観は微妙です。

  2. By 柴田菜々子

    いろいろと共感する部分もたくさんありました。

    わたしは現在26歳、社会人4年目。
    就職してよかった、と心から思っているタイプです^ ^

    二年目には仕事も慣れてきて
    フツフツとダンス欲がより湧いてきて何度も
    ここに時間を割いていていていいのだろうかと思った時期もやめたいと思った時期もありました。
    でも絶対に3年間はやると決めたし
    自分で選択したのにやめたくなかった
    葛藤ばっかりでした。

    ただとにかく、ラッキーだったのが
    いい会社に入っていたこと。
    (名もないベンチャーだからこそ対応いただけたことです)
    やめようと思い
    相談したところ、本当にやめていいのかとの問いに再度考え直し、結果としていまは週3日の社員として働かせていただいています。

    他はすべてダンスに当てています。

    月に一度以上は何かしら公演に出たり、イベントに出たりする機会もいただいています。

    まだまだこれからやりたいことはありますが、
    それには会社で学んだスキル必要なので
    社会人になっといてよかったと思っています。

    きっと、どの選択肢も間違いではないと思いますが
    おっしゃる通り、
    選択肢を知っていること
    選択肢があること、選べること
    そして選んだものを正解にする力が大事だ、と同感です。

    わたしがさせていただいている働き方ももっと広く知ってもらえるといいです。

    熱いブログ、ありがとうございました。

  3. By 柴田菜々子

    いろいろと共感する部分もたくさんありました。

    わたしは現在26歳、社会人4年目。
    就職してよかった、と心から思っているタイプです^ ^

    二年目には仕事も慣れてきて
    フツフツとダンス欲がより湧いてきて何度も
    ここに時間を割いていていていいのだろうかと思った時期もやめたいと思った時期もありました。
    でも絶対に3年間はやると決めたし
    自分で選択したのにやめたくなかった
    葛藤ばっかりでした。

    ただとにかく、ラッキーだったのが
    いい会社に入っていたこと。
    (名もないベンチャーだからこそ対応いただけたことです)
    やめようと思い
    相談したところ、本当にやめていいのかとの問いに再度考え直し、結果としていまは週3日の社員として働かせていただいています。

    他はすべてダンスに当てています。

    月に一度以上は何かしら公演に出たり、イベントに出たりする機会もいただいています。

    まだまだこれからやりたいことはありますが、
    それには会社で学んだスキル必要なので
    社会人になっといてよかったと思っています。

    きっと、どの選択肢も間違いではないと思いますが
    おっしゃる通り、
    選択肢を知っていること
    選択肢があること、選べること
    そして選んだものを正解にする力が大事だ、と同感です。

    わたしがさせていただいている働き方ももっと広く知ってもらえるといいです。
    選択肢を知らない、諦めているだけで
    ダンスから身を引いちゃう人は山ほどいると思うので。。

    3年も前のものでしたが、、
    熱いブログ、ありがとうございました。

  4. 仕事は、自分の時間を犠牲にして、家族の衣食住や子供の教育など生きる為のものです。家庭を持たず、歳をとった時の生活リスクを厭わない人ならば就職せずとも正解なのかもしれません。ダンスより楽しい仕事をみつけることが出来るとしたらそれがいちばんなのかもしれませんね。

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